地域の皆さんが住み慣れた場所でくらし続けられる未来を考える「ローカルバス乗り聞きすと」募集

移動の先の「くらし」を描く仕事

ここ数年、全国の例に漏れず佐賀県内各地でも、運転士不足や利用者減少の影響で、移動手段の再編・減便・廃止が多数生じています。
「移動」は、人生を豊かにするための手段の一つ。例えば、高齢の方が免許を返納した後に、野菜を持ち寄ったり、近所の人とおしゃべりしたりできる場所に、気軽に出掛けられる移動手段があれば、免許返納後も生き生きとくらしていけます。
私たちの仕事のやりがいは、移動の先にある「くらし」を思い描き、地域の方々が住み慣れた場所でくらし続けられるお手伝いができることです。
今回、募集する協力隊の方には、地域の皆さんが、住み慣れた場所で安心してくらし続けられるために、移動手段の維持・確保を図るサポートをしていただきます。

仕事内容について

日ごろから地域との関係を持ちつつ、移動手段の利用状況を把握します。また、そのデータに基づき、県全体の交通ネットワークの在り方を検討し、県職員や市町、地域の方々、交通事業者、運輸支局とともに、その地域でどのような移動手段が最適なのかを検討していくお仕事です。
また、検討した対策について、関係者との調整を行いながら、実現に向けたサポートも行っていただきます。

佐賀の人々のくらしを支えているバス路線。
バスが好きな方にはとても楽しい活動になるのでは。

■3年間の活動イメージ

〇1年目<交通について知る、体験する>
交通に関する知識について、県主催の研修や外部研修(「再生塾」等 https://saiseijuku.net/)、視察を通じ学んでいただくとともに、市町が主催する交通会議への参加や、市町職員や交通事業者との情報交換を通じ、県内の地域交通の状況等を学んでいただきます。
また、県の担当職員とともに、市町や地域、交通事業者との関係づくり、調査対象の検討や準備を行っていただきます。準備が整えば、実際にバスに乗って、目視での調査や利用者への聞き取り調査を行っていただきます。
【1年目の目標】5路線の調査を目指す。

〇2年目<調査し、最適な移動手段を考える>
調査を継続するとともに、調査した路線バス、コミュニティバスについて、県職員や市町、地域住民、交通事業者とともにその地域でどのような移動手段が最適なのか考察、協議していただきます。
また、こうした考察に加え、自主企画の検討も始めていただきます。
【2年目の目標】
・7路線の調査を目指す。
・そのうち2路線について、具体的な対策を提案する。
(例:既存交通の利用促進、新たな移動手段の立ち上げ、など)
・自主企画を1つ提案する。
(例:利用促進に関する関係者との話し合いの場を企画、運転士不足への地域おこし協力隊を活用した他事例研究、など)

〇3年目<最適な移動手段の実現に向けて動く>
引き続き調査を行うとともに、2年目で検討・協議した路線について県職員や関係者とともに具体的な動きを実施していただきます。また、2年目で検討した自主企画を実施していただきます。
【3年目の目標】2年目で行った提案又は自主企画で実走できそうなものを実施する。

チームの雰囲気。考察、協議もですけど、たくさん世間話をしましょうね!

■受け入れ態勢

佐賀県交通政策課地域交通システム室に席を置き、その指示のもと、地域における移動手段の維持・確保に向けた業務を県の担当職員と一緒に行います。
週に一回は、定例ミーティングを行い、業務の進捗状況や課題の共有を行います。業務において不安な点や迷うことがあれば、その都度、県の担当職員に相談していただき、解決策を一緒に考えていきます。

■業務の楽しさ・やりがい

「移動」は、人生を豊かにするための手段の一つ。私たちの仕事のやりがいは、移動の先にある「くらし」を思い描き、地域の方々が住み慣れた場所でくらし続けられるお手伝いができることです。
また、バスに乗らなければ出会えなかった方とお話しできる点に楽しさを感じます。バスに乗り込んで初対面の方に話を聴く、なんていうことはなかなか他の仕事では得難い経験であり、話を聴くうちにその方の人生ドラマが垣間見えることもあります。
実際に利用されている方の顔が見える、声が聴ける、またその方々の生活に欠かせないものに関して役に立てることに、この仕事の醍醐味を感じます。
移動手段の維持・確保は、簡単に解決することが難しい社会課題ですが、裏を返せば必ず人の役に立つ仕事であるということ。
社会課題の解決に取り組みたい、人の役に立ちたいという思いが強い方にお薦めしたいお仕事です。

バスの運行を支えてくださる運転士さんと。

■担当者からの一言メッセージ

移動手段にまつわる課題は、一朝一夕で解決できるものではありませんが、地域の人が住み慣れた場所で、自分らしくくらし続けられるように、自分にできることを精一杯やる、との思いで日々業務に取り組んでいます。こうした思いに共感してくださる方と一緒に働ければ嬉しいです。

担当の及川(左)と坂井(右)です。ご応募お待ちしております!

募集要項

・雇用関係の有無
あり

・業務概要
次のような流れで活動いただきます。

①市町の交通担当職員や交通事業者との関係づくりを行った上で、地域住民の意見を聴く機会があれば一緒に入って意見を聴く。

②県職員と協議し、複数の市町をまたがる路線バスや、市町の中を運行するコミュニティバスの中から調査対象を決め、そのバスの乗車場所やダイヤ、周辺施設を調べる。また、県職員と協議しながら、調査項目の洗い出しや、データをまとめるフォーマットを準備する。

③バスに乗車し、目視で利用者の属性(年齢層、学生か高齢者か、勤め人か)などを確認したり、場合によっては聞き取り調査を行ったりして、予め作成しておいたフォーマットに結果をまとめる。

④調査結果を必要に応じ関係者に共有する。また、調査結果を元に、県職員や市町、地域の方々、交通事業者、運輸支局とともに、その地域でどのような移動手段が最適なのか考察、協議する。
(考察の例)
✓通勤や通学で一定数の利用がある場合
→通勤・通学に必要な路線として維持するため、より効率的なダイヤを検討する。さらに、新たな利用者獲得のため、周辺にどういう施設があるか調べ、例えば工場地帯があればその従業員向けに利用促進を行うことを検討する。
✓利用者は少ないものの高齢者の買い物や通院利用が数件ある場合
→決まった時間に決まったルートを運行する路線バスやコミュニティバスといった形態から、予約があった時だけ運行するデマンド交通への転換など、効率的な運行形態を関係者とともに検討する。

⑤協議の結果を元に、必要な対策の実施に向けて、アイデアや他事例の紹介を行ったり、地域住民 への周知や、利用促進等に関する話し合いの場を設定する。

・1日および1週間の活動スケジュール(例)
別ファイルにまとめましたので参考にしてください。
https://www.iju-join.jp/material/recruit/9/63658/20241111131632327.pdf

・募集対象

【応募資格】
(1)三大都市圏や政令指定都市の都市地域(過疎、山村、離島、半島等の地域に該当しない市町村)から佐賀県内へ、採用日に住民票を異動できる方(特別交付税措置に係る地域要件確認表に準じた要件となります)
(2)地方公務員法第16条に規定する一般職員の欠格事項に該当しない方
(3)心身がともに健康で、かつ、誠実に職務を遂行できる方

【求める人物像】
(1)交通や地域づくりに関心のある方
(2)社会課題の解決に意欲のある方

【必須スキル】
(1)公共交通での移動を楽しめる方
(2)パソコン(ワード、エクセル、パワーポイント)を日常的に利用し、基本的な操作や資料作成ができる方
(3)報告・連絡・相談がしっかりできる方

【歓迎スキル】
(1)普通自動車免許を所持し、日常的な運転ができる方
(2)初対面の方や地域の人とコミュニケーションを図ることができる方
(3)人の気持ちを大切にできる方
(4)人と協議して物事を検討し、実施に向けて進めていける方
(5)物事を俯瞰して状況を整理し、優先順位をつけることができる方

・募集人数
1名

・勤務地
佐賀県庁に席を置き、県内全域をフィールドとして活動していただきます。

・勤務形態
(1)勤務日
月124時間勤務(おおむね週4日程度の勤務となります)

(2)勤務時間
午前8時30分から午後5時15分の範囲内を基本とする。
(休日(祝日等)により勤務日が変動するため、前の月の末日までにその月の勤務時間は個別に調整する。)

(3) 休憩時間 
1時間(正午から午後1時までを基本とする)

ただし、勤務時間条例その他関係規程の改正により変更することがあります。
※公務運営上の事情により勤務時間、休憩時間が変更される可能性があります。
※公務のため臨時又は緊急の必要がある場合には、上記勤務時間以外の時間において勤務を命ずる可能性があります。

・雇用形態・期間
佐賀県庁の会計年度任用職員(パートタイム)として採用します。
任期は、着任から令和8年3月31日までとしますが、最長で着任から3年を限度に再任することができます。

・給与・賃金等
月額:約17万円+期末手当+勤勉手当
報酬額は、月額128,588円~170,004円の範囲内で、職務内容、免許資格、経験年数等を考慮し、決定されます。
月額報酬に加え、期末手当が在職期間等に応じて、最大年間2.55月分(6月、12月に支給)、勤勉手当が最大1.16か月分支給されます。

※令和7年6月においては、任用期間が6か月に満たないため、支給されません。
※期末手当の前年度実績(支給月数)は、上限の支給月数です。

・待遇・福利厚生
家賃補助 5.5万円/月を上限に支給
全国健康保険協会管掌健康保険
厚生年金保険
雇用保険

募集締切

令和7年1月13日必着

選考スケジュール

◇一次選考(書類)
書類選考の上、合否を文書で通知します。

◇二次選考(面接)
一次選考合格者を対象に、2泊3日のおためし地域おこし協力隊に参加いただき、実施します。
〔日程〕令和7年2月15日(土)~2月17日(月)
詳細は、一次選考の結果通知後にお知らせします。
なお、二次選考に要する交通費等は個人負担とします。

【応募方法】
以下の必要書類をメールにて送付ください。
・履歴書・職務経歴書(写真添付)
・職務経歴書の中に、応募動機400字程度をご記入ください。

【応募時の留意事項】
・メール提出時のタイトルは、「(ローカルバス乗り聞きすと)佐賀県地域おこし協力隊応募」としてください。
・上記いずれもパソコンでの作成可。

【提出先】
佐賀県地域交流部 さが創生推進課 
地域振興担当
saga-kyouryokutai@pref.saga.lg.jp

お問合わせ先

佐賀県さが創生推進課 溝江、高添
〒840-8570
佐賀市城内1-1-59
TEL: 0952-25-7376 FAX: 0952-25-7423


リンク

ニッポン移住・交流ナビ(JOIN)
https://www.iju-join.jp/cgi-bin/recruit.php/9/detail/63658

事前相談会(対面)

疑問点や不安な点などなんでもお気軽にご相談ください。

○JOIN移住・交流&地域おこしフェア2024@東京 令和6年12月8日(日)10~16時
https://www.iju-join.jp/feature_cont/file/135/
○佐賀さいこう!暮らし&しごと体感フェア@東京 令和6年12月14日(土)11~16時
https://www.sagasmile.com/sagataikanfair2024/

ラジオ(動画)

「ぜひ来てね!佐賀はよかとこよ!ラジオ☆令和6年度佐賀県庁採用地域おこし協力隊募集編」

今回の仕事内容について、担当職員・坂井が説明しています。ぜひご視聴ください。
ラジオの名の通り音声だけでもお楽しみいただけるトーク形式になっています。
聞き手は一般社団法人佐賀県地域おこし協力隊ネットワークの久野さんです。

気軽に聞いてね!オンライン質疑応答会

寄せられた質問に対して、担当職員が説明をさせていただきます。ぜひ気軽にご参加ください。
日 時:令和6年12月16日(月)19:30~20:30
申 込:https://forms.gle/MS2d5cySdyw9Xa8AA

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