こちらは佐賀県まん中のちょっと東。水と緑と生きるまち、神埼市です。脊振山系からゆたかに流れる城原川の清流は、約2,000kmのクリーク(水路)によって市内すみずみに運ばれ、この土地に特有の美しい景観と、多様な生態系を生み出す重要な役割を担います。
\ お知らせ /
*10月29日 オンライン質疑応答会&交流会 参加受付中!
今回ご紹介するのは、まさにこのクリーク(水路)が舞台。「クリークコーディネーター」としてのお仕事です。業務内容は、神埼市にある直鳥クリーク公園を中心に、水辺の魅力を再発見するとともにクリークの活用を企画して、魅力発信につなげることです。
◎ 自然が好き、(特に水生の)生き物や植物が好き
◎ 子どもと遊ぶのが好き、子どものように自然の中で遊びたい
◎ 対話が好き、人に喜んでもらうのが好き
◎ 水辺の暮らしに憧れる
「それは私です!」という方はぜひご応募いただければと思います。担当は佐賀県神埼市農林水産課の野田です。よろしくお願いいたします。

ミッション:水辺に暮らす生き物と地域の人のいい関係を再構築する
生き物は好きですか。地域の暮らしの中でも、特に水辺の暮らしはいかがでしょうか。
神埼市は、市内全域に広がるクリーク(水路)を特徴とするまちです。さかのぼるのは江戸時代。筑後川の氾濫を防ぎつつ、その恩恵を活かした農地開発を進めるために、クリークは市内全域に、網の目のように細かく張り巡らされました。総延長距離はなんと、おおよそ2,000km。国内でも屈指の規模を誇ります。
クリーク周辺、水田の周囲には、水辺ならではの生態系が広がっています。シオカラトンボやオニヤンマなどのトンボ類やアゲハチョウなどの虫たち。クリークの中には、フナ、コイ、ドジョウが泳ぎ、希少な在来種のメダカの姿もあります。小魚や小エビを狙って、青い宝石ことカワセミの定着も見られます。雑食性のマガモやカルガモにとっては天国のような環境でしょう。もちろん、地域の子どもたちにとっても、たくさんの学びがある環境です。
この特別な環境を守ることが、私たちの願いです。しかしながら時代とともに、その維持管理には困難が伴うようになりました。水辺の公園として代表的な「直鳥クリーク公園」にも以前のように人が訪れなくなってきています。保全活動に関わる人も減り、高齢化も進みます。
緑豊かな水辺の環境を守るために。今、わたしたちがしたいこと。地域おこし協力隊となるあなたにお願いしたいことは、次のような取組です。
◎ 地域の人に、もっと水辺の公園を訪れていただく機会づくり。
◎ 水辺の魅力の言語化、情報発信。
◎ この緑豊かな環境を守る仕組みの再構築、仲間づくり。
特に活動の対象としたいのは、子どもたち。子どもたちが目を輝かせて、生き物を追いかけ、駆け回る光景を作ること。それがきっと、地域の大人たちの意識を変えるきっかけとなるはずです。



具体的な仕事内容:クリークの魅力を発見、発信する
日々の業務をご紹介します。まずは水辺の魅力を知ること。気づきを発信すること。公園を訪れる人(特に子どもたち)が増えるように、楽しい体験を実施していくことです。と言っても特別なことをする必要はありません。公園の中を子どもたちと歩いて、目にした生き物を観察するだけでもOK。水辺の暮らしを純粋に楽しんでいただければと思います。私たち担当職員も麦わら帽子をかぶって一緒に活動しますよ!
【業務内容】
① クリークなどの地域資源を活かした子ども向けの取組
・クリーク周辺に生息する動植物の学習会
・清掃活動をセットにしたフナ釣り大会
・農産物直売会
・水辺の生き物水族館
・クリーク公園内にある農地での農業体験と試食会 など
あくまでもイメージですので、着任後に一緒に作り上げていきましょう。
② 情報発信
SNS(Instagramを想定)を使用して、取組や日常の気づきなどの投稿をお願いします。更新頻度は、1年目は毎日、2年目以降は業務量にあわせて調整していきます。
③ 地域に馴染む
行事や保全活動のお手伝いなどを通じた、直鳥クリーク公園の関係者や地域住民の方々との交流
例)クリーク保全活動:草刈り3回 / 年 水草あげ1回 / 年
ごみ拾いなどの活動もあります。参加することで地域の方々と仲良くなれますよ。
④ 業務遂行に伴う事務等
職員との定例ミーティング、事務作業 (月報の作成など)、活動報告会 (年1回)

ニッポンバラタナゴ、ツチフキ。直鳥クリーク公園を含む環濠集落の生き物には、絶滅危惧種の名前もあります。気になる生態系を調べることから始めるのもいいかもしれません。
地域の方から
これから活動する地域おこし協力隊の強い味方と言えるのが、直鳥クリーク公園のある地域・上直鳥地区の区長さんと農家の木本さん。区長さんは地域の方を取りまとめ、クリークの保全活動に尽力されている方です。着任したらまずは、キーパーソンのお二人を訪ねてみましょう。他にも、いろんな人と出会い、話をしてみてくださいね。


地域のおまつり


3年間の活動イメージ
クリークの魅力を再発見する仕事、その3年間の過ごし方を一緒に見ていきましょう。直鳥クリーク公園にある「ひしの里ちよだ」が活動拠点です。
◯ 1日の流れ
8:30~9:30 出勤(直行可)、メールチェック、公園の様子を確認
9:30~12:00 地域に出向いて情報収集、交流
13:00~16:30 企画づくり、SNS発信
16:30~17:15 事務作業、公園の様子を確認、退勤(直帰可)
◯ 1週間のイメージ
(月曜日)定例ミーティング、地域で情報収集
(火曜日)地域の方と交流・意見交換、企画づくり
(水曜日)休み
(木曜日 地域の方と交流・意見交換、企画づくり
(金曜日)担当職員や地域の方に企画の相談、打ち合わせ
(土曜日)休み
(日曜日)休み
※地域行事への参加やイベントの開催に合わせて休日に出勤することもあります。その場合は振替調整可能です。(週4日勤務)
◯ 3年間のイメージ
1年目:地域になじみ、地域を知る
まずはあいさつ回りから。クリークや地域のリサーチ、交流や市内外の各種イベントや保全活動への参加等により、地域の方々と関係を築いていきます。地域でおもしろい活動をしている人や移住者に会いに行ってみたり、水辺や生き物の体験イベントに参加して勉強したりするのもいいでしょう。
【目標】着任後6カ月くらいで子どもが参加できる自主企画を1本実施する。
\ 企画について /
まずは地域の人たちが気軽に集まれるようなものからスタートし、徐々に輪を広げて市外の人を呼び込んでいくイメージです。できることから一緒に始めていきましょう。
(取組みの例)
・クリーク周辺に生息する動植物の学習会
・清掃活動をセットにしたフナ釣り大会
・農産物直売会
・水辺の生き物水族館
・クリーク公園内にある農地での農業体験と試食会 など
2年目:魅力ある企画で地域を盛りあげる
クリークや地域資源を活かして、地域の人(特に子どもたち)が、直鳥クリーク公園を訪れたくなる企画・イベントを実施します。保全活動にもつながっていくような企画を考えていきましょう。
3年目:地域の盛りあがりを市外に伝え、ファンを増やす
2年目を踏襲しつつ、直鳥クリーク公園の魅力を言語化して、市外の人も地域を訪れたくなって交流が促進できる仕掛けを考えていきます。任期終了後を見据え、取り組みの持続性や、地域の自発性も意識して活動しましょう。
※いずれも状況に応じて協議しながら、より具体的な内容を決定していきたいと考えています。
退任後
協力隊でのつながりを活かし、就職または団体の立ち上げや起業等
◯ 定住の準備について
2〜3年目に、定住に向けた就職活動や起業のための準備について担当職員と協議します。定住を前向きに検討される場合は、定住に向けた準備活動を仕事の一部として扱う場合があります。
こんな方に向いている仕事です
◎ 自然や生き物とふれあうことが好き
◎ 地域のいろんな人と話したい
◎ 子どもと一緒に何かすることを楽しめる
◎ 自分で企画して行動することが得意
<必須スキル>
◎ 好奇心や探求心がある方
◎ 水辺の生き物に興味がある方
◎ 子どもが好きな方
◎ 人とコミュニケーションを取ることが好きな方
◎ PCの基本操作(Word・Excelの使用、SNS等を活用した情報発信など)
◎ 普通自動車運転免許
<歓迎スキル>
◯ 体力がある(体を動かすことが好き)
◯ イベントを企画、運営したことがある方
神埼市ってこんなところ!
佐賀県神埼市は、田舎暮らしと便利な暮らし、その両方を体験できるちょうどいいまちです。なんといっても特徴は、脊振山系から流れる城原川の清流。市章にもその様子が表現されており、水と緑と生きるまちとしての個性を示しています。まちの中には、至るところに張り巡らされた総延長距離2,000kmと言われるクリーク(水路)。ここでしか体験できない日常が確かにあります。
市内には吉野ヶ里歴史公園(吉野ヶ里遺跡)があり古代ロマンを身近に感じられます。また「長崎街道かんざき宿場まつり」「城原川ハンギーまつり」「脊振町わんぱくまつり」という三大祭りがあり、地域のつながりが強く、人と人の交流を楽しむ温かい雰囲気があります。 一方、佐賀市へは車で20分、福岡市中心部まで50分。通勤や通学はもちろん、買い物やレジャーにも便利な立地です。





募集要項
雇用形態
会計年度任用職員として市長が任用します。
地方公務員法に基づく服務の各規程が適用されます。
雇用期間は、活動開始日から1年間とし、活動に取り組む姿勢、業務の成果等により、任用した日から最長3年まで再任できます。
募集人数
1名
募集対象
次のいずれも満たす方を対象とします。
(1)地域の方々との交流に積極的に取り組み、信頼関係の構築に意欲のある方
(2)心身ともに健康であり、地域協力活動の趣旨を理解し、地域の活性化に前向きに取り組む意志のある方
(3)応募時点で三大都市圏をはじめとする都市地域、または地方都市等に居住しており、採用後は神埼市に住民票を移し、実際に居住できる方(特別交付税措置に係る地域要件確認表に準じた要件となります)
(4)パソコンの基本操作(Word・Excelの使用、SNS等を活用した情報発信など)が可能な方
(5)普通自動車運転免許を有しており、自ら運転して地域内を移動できる方
(6)地方公務員法第16条に規定する欠格事項に該当しない方
勤務地
神埼市役所千代田支所及び「ひしの里ちよだ」
勤務時間
原則1日7時間45分(8:30~17:15※1時間の休憩を含む)
勤務日数
週4日 平日勤務
※土・日・祝祭日に勤務した場合は平日に振替休とします。
報酬
月額 210,000円
※期末勤勉手当は翌年度より支給対象となります。退職手当はありません。
有給休暇
(一年目)10日(二年目)11日(三年目)12日 ※繰越あり
夏季休暇
5日 ※6~10月の間に取得
待遇・福利厚生
・社会保険等(健康保険、厚生年金及び雇用保険)が適用されます。
・職務時の怪我等は、市の非常勤職員公務災害補償制度が適用されます。
・職務時は、公用車を使用することができます。
・職務で使用するパソコンは貸与します。
・職務専用のメールアドレスを付与します。
・職務で要する経費(旅費・消耗品等)は、市が負担します。
・副業は可能です。
住居手当
月額50,000円上限(住居に係る共益費及び光熱水費等は個人負担)
選考
(1)第1次選考(書類選考)
書類選考のうえ、選考結果を応募者全員に通知します。
(2)第2次選考(おためし地域おこし協力隊・面接選考)
第1次選考の合格者を対象に、2泊3日のおためし地域おこし協力隊に参加いただき、現地にて面接選考を行います。
【おためし地域おこし協力隊】
日 時:令和7年12月6~8日(予定)
場 所:神埼市役所及び神埼市内
詳細は第 1 次選考結果とあわせて通知します。なお、おためし地域おこし協力隊及び面接に必要な旅費等の費用は、自己負担となります。
ただし、宿泊施設は市が手配し、代金の個人負担はありません。
(3)結果発表
第2次選考終了後に結果を通知します。
応募期間
令和7年9月19日(金)~令和7年11月3日(月)23:59
※応募書類必着
\ オンライン質疑応答会&交流会 /
令和7年10月29日(水) 20時00分~
開催方法:オンライン(Zoom)
申込方法:下記フォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/bBuRbhPNCQDCWNuN7
応募書類及び提出方法
次に記載の書類を持参もしくは郵送またはメールにて提出してください。なお、提出された応募書類等は返却しません。
・履歴書(市販の履歴書)
・応募用紙(Excel) ダウンロードしてご使用ください。
・住民票抄本(写し可)
・自動車運転免許証の写し
応募・お問い合わせ先
〒842-8601 佐賀県神埼市神埼町鶴3542番地1
神埼市役所 総務企画部 移住・定住推進課(担当:中島)
TEL:0952-37-0153
E-mail:iju-teiju@city.kanzaki.lg.jp
オンライン相談や現地の見学は希望により随時実施しますので、ご相談ください。
