今回、小城市健康福祉課が募集する地域おこし協力隊は、保健師として市民の皆さんに寄り添って、健康づくりのサポートをする隊員さんです。気軽に健康相談や交流ができる「健康カフェ」の実施、小城市が配信するLINEや市報、ホームページなどでの情報発信によって、市民の皆さんに自発的な健康づくりに取り組んでもらうためのきっかけをつくる“仕掛け人”になってくれる方を募集します。
そう、保健師としてのお仕事を経験された方なら1度は感じたことがあるはずです。「日々の業務に追われて積極的に動けない」「もっと地域の人に寄り添いたい」「もっとこちらからも出向いていって相談に乗りたい」「地域の方たちと直接会話しながら、“健康づくり”に関する様々な活動がしたい」そんな思いを実現させるのが、今回のお仕事です。
\ お知らせ /
*募集説明と小城市の紹介動画がご覧になれます!
*10月9日 オンライン質疑応答会&交流会 参加受付中!
多彩な表情を魅せるまち・小城
北部には様々な植物が育まれ、清らかな水を貯える「天山(てんざん)」を中心とした山々。中央には稲と麦の二毛作ができる豊かで広大な平野。南部には全国でも珍しいムツゴロウやシオマネキが生息し、美味しい海苔が採れる有明海。数々の魅力ある資源を持ちつつ、佐賀市はもちろん福岡市へもアクセスしやすいことから、ベッドタウンとしても人気なのが小城市です。
山、平野、海と場所によってさまざまな食文化を持つのも小城市の魅力。全国名水百選に選ばれた清水川の清流で育った鯉をつかった鯉料理「鯉のあらい(お刺身)」や「鯉こく(お味噌汁)」をはじめ、「長崎街道シュガーロード」の名残から歴史ある銘菓として知られる「小城羊羹」に、みかん、ブドウ、棚田米、レンコン、アスパラなど様々な農作物でも知られています。




「小城市の皆さんの健康を守りたい!」職員の思い
そんな小城市ですが、深刻視されているものの一つに「生活習慣病」があります。全国的にも問題となっている生活習慣病ですが、佐賀県としても、県を挙げて改善に取り組むまでの大きな健康課題となっています。自分では健康だと思っていても、数値で見ると病院の受診が必要な場合もあるのが生活習慣病。
現在、小城市健康福祉課では、住民の方々への定期健診のお知らせや講演会の企画・運営のほかにも、住民の健診結果のデータ化、健診結果から必要と判断した方への自宅訪問を行っています。限られた人数での自宅訪問やイベント企画には限界があります。本当は、もっともっと市民の元に出向いていって、生活習慣病をはじめとした様々な病気の予防や、健康に興味関心を持ってもらうための“健康づくりへの第一歩”の裾野を広げることをしたいのに、なかなかできない。そんな課題感を抱えています。
定期健診や自宅訪問などで、何度も住民の方々と顔を合わることによって生まれたつながりや、健康に対する心の変化を垣間見ることは、職員にとってやりがいを感じられる、とても嬉しいことです。
「あなたが言うから、病院に行くことに決めたよ」
「早く教えてくれたから、大事にならなかった、ありがとう」
そんな声を聞くこともあり、もはや住民の皆さんは家族のような大切な存在になっています。 生活習慣病になってしまうその前に、住民の皆さんに健康に関心を持ってほしい、自発的に「健康づくり」に取り組んでほしい。そんな小城市職員の思いから、今回の地域おこし協力隊の募集が決定しました。

小城だから叶う「保健師」の仕事 ~詳しい業務内容~
今回の小城市の地域おこし協力隊員には、主に3つの業務を行っていただきます。ここに記載している業務は、現在の小城市健康福祉課が実施できていない、でも「実施したい」と心から願っている内容のもの。一般的な行政保健師に見られるような事務作業はありません。保健師として地域に出向き、住民の皆さんと交流することがメイン業務です。地域に寄り添う、保健師本来の活動ができること。それが、この仕事一番のウリと言えます。
①メイン業務「健康カフェ」の実施
「健康」をテーマにした交流や相談対応、イベントの企画運営をします。最初は、公民館や保健センターといった公共施設から。そこで行われている講座やサークルなどに出向き、住民の方々とコミュニケーションを取ります。徐々に、市内のカフェや企業といった小城市全体へとフィールドを広げていき、最終的には週に2回程度の実施を目標に、実践していきましょう。
\健康カフェとは?/
その場所に集まった人たちが、健康に関する情報を交換したり、交流したりする空間のことを言います。施設の休憩スペースで世間話をしてもいいし、一緒にウォーキングしても構いません。また、一見すると健康に関係がなさそうに見えることも、実は病気の予防に役立つということもありますので、幅広くアプローチしてください。このように、カフェと言っても必ずコーヒーやお菓子を出すカフェではありませんが、円滑なコミュニケーションのためには、お茶会のようなイベントをしてもいいですね。
②“健康づくり”の情報発信
「健康カフェ」開催のお知らせや“健康づくり”に関する情報を、小城市の公式LINEや市報、ホームページで配信します。
③関連する業務
「健康カフェ」を広げていくために、健康福祉課が実施しているイベント(体力測定・高齢者学級など)にお手伝いで参加し、住民の方々と交流する機会をつくります。
地域おこし協力隊として業務を実践していくためには、初めに小城市という地域を知り、地域になじむことが大切です。着任後は、健康福祉課の職員がつなぎ役になるので、一緒に住民の方々が集まる場にあいさつに行きましょう。その後、関係性ができてきたら自走してもらいます。ですので、始めの一歩を踏み込むことに不安がある方でも大丈夫です!
④共通業務
定例ミーティング(週1回)、日報の作成、活動報告会(年1回)など


活動イメージ
<1日の流れ>
8:30~9:30 出勤、メールチェック、ミーティング
9:30~12:00 保健福祉センターなどを訪問、交流(健康カフェ)
12:00~13:00 昼休憩
13:00~16:00 交流内容の整理・まとめ
<1週間の流れ>
月 定例ミーティング、情報収集、健康カフェの準備
火 健康カフェの実施・内容共有
水 休み
木 情報収集、健康カフェの準備
金 健康カフェの実施・内容共有
土 休み
日 休み
※イベント時など土日祝の出勤あり
<3年間とその後のイメージ>
●1年目:地域を知り、地域になじむ
小城市で実施している健診などの事業について知る。職員と一緒に訪問するなどして情報収集する。
【目標】半年後に健康カフェをスタートする
●2年目:健康カフェを軌道に乗せる
1年目を踏襲しつつ、健康カフェの認知度を上げて定着させる
【目標】いろんな特性にあわせた健康カフェを週2回程度実施する
例:団体や企業の特性、年齢層や性別、場所などに関わらずどこでも健康カフェを実施する
●3年目:自発の健康づくりにつなげよう
2年目を踏襲しつつ、健康カフェの内容をより健康づくりを訴求するものにしていく
【目標】イベント型の健康カフェを年2回程度実施する
例:講師を招聘し講演+ワークショップを行うなど
●退任後:できれば定住いただければ嬉しいです。想定される仕事としては、市職員のほか、協力隊の業務「健康カフェ」で培った繋がりを活かし、企業への就職(産業保健師)や起業(顧問保健師等)があります。あなたのチャレンジを応援します!
<こんな人に向いています!>
・「保健師」としての知識や経験をカタチにしたい人
・人とコミュニケーションをとるのが得意な人
・好奇心旺盛な人
・食文化をはじめとした地域性の違いを発見できる人
・小城市が前から気になっていた人
・地方暮らしに興味がある人
地域の関係者の紹介
先述の業務内容にもあるように、「健康カフェ」を始めるときは公共施設で行われている講座やサークルにお邪魔するところから、関係性をつくっていきます。そこで、地域で活動中の方から、地域おこし協力隊になる方へ向けたメッセージをいただきましたのでご紹介します。

食生活改善推進員・北島さん
「私たちは、健康な食生活を送るためのお手伝いをする仕事をしています。ご年配の方とはコミュニケーションが取れているけれど、お母さんたち、とくに若い人はなかなかお話をする機会がありません。皆さん忙しいのでしょう。食育は、子どもにするものではなく、お母さん、親たちにするもの。お母さんが何を食べさせてくれるか、お父さんがサラダに何をかけているかというところが重要です。ぜひ若い世代の方々とも、食生活のことを話し合いたいですね。忙しいならなおさら食べ物は大事。協力隊の方ともお話ができたら嬉しいです」

小城市市民活動センター・圓城寺さん
「小城には市民活動に取り組む方もたくさんいます。私が結婚を機に小城に移住して思ったのは、文化の町だなということ。それって暮らす人たちが豊かじゃないと成立しないんじゃないでしょうか。まちづくりも健康じゃないとできませんよね。活動中の地域おこし協力隊は、スポンジのようにやわらかく吸収して活動していて、地域の皆さんから愛されているみたいですね。新しい方も、なんでも明るくポジティブに取り組まれることで、いろんな人を健康に近づけてくださる気がします」
担当職員からのメッセージ

「はじめまして!小城市健康福祉課の凌(しのぎ)です。
小城は場所によって全く違う顔があるまちです。それに小城の人は人懐っこい方ばかり!地域おこし協力隊の方には、まずは小城を好きになってもらいたいと思っています。小城の人たち、歴史・食文化に触れて、あなたが知っている、今住んでいる地域との違いや、移住者のあなただからわかる小城市といった“気づき”をどんどん発見して、発信してください!健康福祉課にはあなたを支えてくれる心強いメンバーがたくさん待っています!安心して飛び込んできてくださいね」
副課長の西田です。今回の募集は、保健師たちの「地域に出たい」という思いが込められた内容になっています。どうか、力を貸していただけませんか?人々が健康を意識して、健康づくりの輪が広がっていけば、まちに良い循環が生まれていく。それが健康だと無意識にやっている人にもスポットを当てて、一緒に老若男女みんなの健康づくりを盛りあげていきましょう!

仕事内容と小城市職員の熱量は伝わりましたでしょうか?一言でいうと「地域の人のことがものすごく好きな人たち」。市役所から出ていきたい!でも叶わない。そんな思いを、まだ見ぬ地域おこし協力隊(あなた)に少しだけ預けようというのです。ひょっとすると、この募集は難しいのかもしれません。それでも、たった一人のあなたの心に届くことを、全員が願っています。ご応募お待ちしております!
募集要項
▽雇用関係の有無
あり
▽雇用形態
(1)小城市会計年度任用職員
(2)委嘱期間 令和8年1月以降に委嘱予定(着任時期は相談できます。)
※隊員としての活動期間は最長3年(年度ごとの更新による)
▽募集対象
①三大都市圏や政令指定都市の都市地域(過疎、山村、半島等の地域に該当しない市町村)から小城市内へ、採用日に住民票を移動できる方(特別交付税措置に係る地域要件確認表に準じた要件となります)
②地方公務員法第16条に規定する一般職員の欠格事項に該当しない方
③心身がともに健康で、かつ、誠実に職務を遂行できる方
④小城市地域おこし協力隊として委嘱の際に、生活の拠点を小城市に移し、小城市の住民基本台帳に記録されることができる方
⑤保健師免許を取得している方
⑥普通自動車運転免許を取得している方
⑦パソコン操作(ワード、エクセル、パワーポイントなど)ができる方
⑧暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第2号に規定する暴力団そのほか反社会的団体又はそれらの構成員に該当しない方
募集人数
1名
▽勤務地
小城市役所(デスク)
▽勤務日数
週4日
▽勤務時間
8:30~16:45 または 9:00~17:15(7時間15分勤務)
▽休日
水(平日1日、変更相談可)土日祝(振替あり)、時間外勤務手当あり
▽副業
可(要相談)
▽貸出(リース)
PC(庁内用)、タブレット(外出用)
▽車:庁用車
▽住居
家賃補助5万円まで(月額上限)、敷金礼金補助15万5千円まで(上限)
▽報酬
月額 250,000円
※賞与なし
※通勤手当の支給あり
※税、社会保険料、雇用保険料等の本人負担分が、上記金額から差し引かれます。
▽社会保険等
厚生年金、共済保険、雇用保険に加入
▽有給休暇
半年後に7日、翌年度8日、3年目は9日。繰越あり(最大15日)
▽応募期間
令和7年9月1日(月) ~ 令和7年10月19日(日)
\ イベント出展・ふるさと回帰フェア / ご参加ありがとうございました!
令和7年9月20日(土)21日(日) 10時00分~16時30分
東京国際フォーラムで行われる国内最大級の移住相談イベントです。小城市は、佐賀県の「地域おこし協力隊ブース」に企画政策課が参加します。募集に関するご相談や小城市周辺の情報収集などにぜひご活用ください。皆様のお越しをお待ちしております!入場無料。
〔イベント詳細〕
https://event.furusatokaiki.net/fair2025/
※小城市職員は21日(日)のみ参加します。佐賀県職員・佐賀県地域おこし協力隊ネットワークのスタッフが両日ともブースにおりますので、気軽にお声がけください。
\ オンライン質疑応答会&交流会 /
令和7年10月9日(木) 20時00分~
開催方法:オンライン(Zoom)
申込方法:下記フォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/v8tCScknrDWf5emVA
▽選考
〔一次選考〕
書類選考の上、合否を文章で通知します。
〔二次選考〕
一次選考合格者を対象に、2泊3日のおためし地域おこし協力隊に参加いただき、現地(小城市内)で実施します。
〔おためし地域おこし協力隊〕
日 時:令和7年11月7日(金)~9日(日)(2泊3日)
場 所:小城市役所および小城市内
内 容:(予定)小城市の案内・地域交流会・面接
※二次選考に要する交通費等は個人負担とします。
※宿泊施設は市が手配し、代金の個人負担はありません。
▽応募方法
以下の必要書類をメール又は郵送にて送付ください。
・応募申込書(志望動機400字程度をご記入ください。)
ダウンロード[応募用紙]
・住民票の抄本
・普通自動車運転免許証の写し
※メール提出時のタイトルは、「小城市地域おこし協力隊応募」としてください。
【提出先】
小城市 福祉部 健康福祉課
①メールの場合 10月19日(日)23:59分締切
(送信先)fukushi@city.ogi.lg.jp
②郵送の場合 10月19日(日)必着
(送付先)〒845-8511 佐賀県小城市三日月町長神田2312番地2
【お問合せ先】
小城市 福祉部 健康福祉課
電話 :0952-37-6106
メール:fukushi@city.ogi.lg.jp
ご案内
現在、小城市では、このページでご紹介している地域おこし協力隊のほかに、2つの企画で募集を行っています。それぞれ併願も可能ですので、ご興味がありましたら募集記事をご覧ください。
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