こんにちは。佐賀県にある有田町役場の志賀と正司です。
有田町では、伝統的建造物が立ち並ぶ内山地区というエリアを拠点に、まちに暮らす人々の日常を写真に撮り、発信してくれる地域おこし協力隊(ローカルフォトグラファー)を募集しています。
有田町は、約400年の歴史を誇るやきものの産地。今まで、有田焼(モノ)やその工場などにフォーカスした発信はたくさん行われてきましたが、有田で暮らす「ひと」そのものであったり、有田の暮らしが見える日常の風景をあまり紹介できていませんでした。でも、本当はそこに有田の魅力が詰まっているのではないかと思っています。
私たちは、有田焼を礎に独特の暮らしと文化を形成してきたこのまちを気に入って住んでくれる人たちを増やしたい。まちにたくさん増えている空き家や空き店舗を活用し、おもしろいプレイヤーがここを舞台に活躍して欲しいと願っています。そのために、私たちは有田の暮らしが見える『写真』に注目し、『写真』を通して有田の魅力をたくさんの人たちに届けていきたいと考えています。
「ひと」と暮らしを切り取るローカルフォトグラファーってどんなこと?
挑戦していただきたい主なミッションは、
◎写真撮影
◎情報発信
◎拠点(ギャラリー)運営
の3つです。
有田のまちを歩き、まちの人と交流し、有田の暮らしを町内外の方に知っていただくためのきっかけづくりとして、写真を撮って発信することが仕事です。
もちろん写真が得意な方やプロの方も大歓迎ですが、「人と話すのが好き!」「写真を撮るのが好き!」という方も歓迎します。
私たち町役場の職員が、地域でのお仕事を全面的にサポートします。
【具体的な業務内容】
① 写真撮影(有田町内(主に内山地区)の人々の暮らしの様子など)
② 情報発信(ホームページ、Facebook、Instagram等SNS)
③ 拠点(まちのギャラリー春陽堂)運営 (お試しショップ、写真展、作品展など)
④ まちづくり団体(NPO法人灯す屋)との連携
⑤ 卒業時フォトブックの発行(要相談)
①〜②をメインとして活動していただき、③〜⑤はできる範囲内で行っていただけたらと考えています。
着任後、主に活動していただく内山地区では、この5年くらいの間に移住者も少しずつ増え、30代〜40代の若い世代が男女問わず活躍しています。地元の方と交流し、地域課題に共に取り組む仲間がいるという点では、安心して応募していただけると思います。
町役場の担当、志賀(左)と正司(右)です。いつでも相談してください![トンバイ塀のある裏通り]
江戸時代から昭和初期の和風・洋風の建物が美しく調和して立ち並んでいます。
内山地区と頼れる仲間のこと!
有田町は、豊かな自然に囲まれ、伝統産業と文化が根付くまち。人間国宝級の方から若手作家、商人の方まで暮らしと陶磁器産業が一体となっているまちです。
◆内山地区
平成3年、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された内山地区。
江戸時代に設けられた上の番所(泉山)から下の番所(岩谷川内)の約2kmにわたる地区ですが、江戸・明治・大正・昭和の各時代に建てられた、和風・洋風の建物が美しく調和して立ち並んでいます。表通りには商家や商業施設、裏通りには窯元の屋敷や作業場が集っているとても趣のある場所です。
磁器の原料採石地「泉山磁器場跡」や国の天然記念物「有田の大イチョウ」、磁器で製作された鳥居がある「陶山神社」、技術を外に漏らさないために作られていた「トンバイ塀」など、有田でしかみられない名所も内山地区には多数あり、あなたのクリエイティブな感性を刺激してくれることでしょう。
◆NPO法人灯す屋
有田町の協力隊OBOGの佐々木くん、上野さん、そして近隣の協力隊OBの橋本くん。この3人が有田の人々の暮らしを豊かにするために立ち上げてくれたのが有田のまちづくり団体「NPO法人灯す屋」です。空き家のこと移住のことはもちろん、普段はちょっと人通りが少なく寂しかった内山地区を「うちやま百貨店」という空き店舗、空き地を活かしたイベントで盛り上げてくれたり……! 感謝ばかりです。また最近は、かつて「春陽堂」という内山地区にあったお菓子屋さんが製造していた「ちゃわん最中」をリニューアルするなど、いい意味でいろんな方を巻き込みながら地域を盛り上げてくれています。
◆まちのギャラリー春陽堂
元お菓子屋の「春陽堂」は、有田陶器市で有名な内山地区の大通りの中心部にあり、伝統的建造物にも指定されています。
今までは有田町役場のサテライトオフィスとして、移住・定住支援の窓口、前任の協力隊たちの活動拠点として「まちのオフィス春陽堂」という名前で親しまれていました。
しかし、これからはもっと幅広く色んな人たちにここへ訪れて欲しいと考えています。
たとえば、
「有田のまちで暮らしている人や遊びに来た人たちの憩いの場」として
「ここに行けばまちのことがわかる、観光案内所のような場」として
「週末にはいろんなお店が出店されて、町内外の人たちで賑わう場」としてなど。
それに合わせて、ネーミングも「まちのオフィス春陽堂」から「まちのギャラリー春陽堂」にリニューアルします!
そして、この場所に有田の暮らしを切り取るローカルフォトグラファーとして着任してくれたあなたの写真もぜひ常設展示して欲しいと考えています。
有田町役場や「NPO法人灯す屋」と協力しながら、ここで写真展をしたり、地域の方と一緒に企画展をしたり……。
どんなギャラリーになるのでしょうか。私たちと一緒に、春陽堂を自由に創作してみませんか?
あなたが来てくれることをとても楽しみにしています!
興味がある方はぜひ「興味ある」を押してください!
NPO法人 灯す屋の上野さん(左)、佐々木くん(中)、橋本くん(右)。リノベーションした拠点はいつでも相談に行ける歩いてすぐの場所です!
ちゃわんの中の余白に何を入れるかはあなた次第! 大人気の「ちゃわん最中」
大切なのは、地域の人たちと仲良くなるのを楽しむこと!
私たちが出会いたい人について、まとめてみます。
◎コミュニケーションが好きな人
◎地域の人の気持ちを尊重できる人
◎前向きに頑張る人
◎有田に興味をもってくれた人
◎一眼レフorミラーレス一眼カメラが扱える人
◎芸術・文化に興味がある人
◎文章を書くのが好きな人
▲プロカメラマンである必要はありません!
写真が好きな方、まちの人たちとコミュニケーションを取りながら活動してくださる方をお待ちしています!!
色々書きましたが、実際にお会いして、お互いに「一緒にやれそう!」と気が合うことが一番大切だと思っています。一次の書類審査を通過された方は、二次の現地面接に来ていただきます。この際、「おためし地域おこし協力隊」制度を活用し、2泊3日、実際に有田町を訪問できる機会を準備しておりますので、ぜひ実際にご自分の目で有田を見て頂きたいと思います。また、町役場の私たちだけでなく、実際に有田に住む人、働く人と触れ合ってみて、まずは有田の暮らしを体験してみてください!
※「おためし地域おこし協力隊」で来たいただく方には、現地面接時の滞在費の一部は予算の範囲内で支給します。
▽現地面接の有田探訪スケジュール案(一部抜粋)
・ 有田のまち・ひと撮影会(カメラをご持参ください)
・ 有田の人との交流会
・ お試し住宅見学 他
※「おためし地域おこし協力隊」は、令和3年2月6日(土)~8日(月)の3日間を予定しています。また、現地面接(二次面接)は、 令和3年2月8日(月)に実施予定です。
▶▶▶働く条件
着任時期:令和3年4月
待遇:月額 177,032円(昇給有、賞与あり)
土日勤務あり、振替あり
社会保険、雇用保険
住居補助月額50,000 円(上限)
車のリース、ノートPC貸与(2台持ち、役場と接続可/不可のもの)
勤務時間:8:30~16:30(7時間)
など
詳細については下記URL(有田町役場HP)からご確認ください。
https://www.town.arita.lg.jp/main/8041.html
※地域おこし協力隊制度を活用しているため、住所要件がありますのでご注意ください。
※確実に着任できる方よろしくお願いします。
参道の途中に電車が通る珍百景。境内の陶器の鳥居や狛犬と合わせて親しまれています。[陶山神社]
お気に入りの器と出会えるかも[有田陶器市]
正司典男(有田町役場地域おこし協力隊担当)が紹介する有田町ってこんなところ!
有田町は、佐賀県の西部に位置し、人口約19,000人、面積は65.85平方キロメートルとコンパクトな町。西は長崎県と接しており、美しい景観を誇る田園地帯や、黒髪連山など豊かな自然に恵まれています。
古くからやきものの町として有名な有田町は、1616年に朝鮮人陶工李参平らによって泉山に陶石が発見され、日本で初めて磁器が焼かれました。一方で、「棚田」という特徴的な景観を持つ稲作地であり、県下有数の畜産地でもあります。有田焼の「器」と農業の「食」、両方の魅力を堪能できる有田町。伝統と歴史、豊かな観光資源を生かした町づくりに取り組んでいます。
春に陶器市、秋に陶磁器まつりが開催され、毎年全国から多くのお客さんが訪れます。