高校と地域と役場をつないで対話の場をつくる「コンソーシアム運営マネージャー(見習い)」募集!

玄海町は、地域おこし協力隊の募集を開始します。その名も、高校と地域と役場をつないで対話の場をつくる「コンソーシアム運営マネージャー(見習い)」。きっと、この記事を見つけてくれた皆さんにとって、あまり聞き慣れない言葉ではないでしょうか。コンソーシアムとは?高校と地域と役場をつなぐとは?

では、言葉と仕事を紐解いていきましょう。

〔コンソーシアムとは〕
力を合わせて共通の目的に沿った活動をする企業、団体、自治体、個人などで構成される協働体。

玄海町の“三者連携コンソーシアム”

佐賀県北西部、玄海町。その名のとおり、玄界灘に面した人口約4,900人のまちです。風光明媚な海岸線や棚田で知られ、町外から訪れた人々を魅了しています。しかし、人口減少は歯止めがかからず、とくに地域の未来を担う若者の町外への流出は、喫緊の課題と言える状況に。町内唯一の高校・佐賀県立唐津青翔高校(以下、青翔高)では、多くの生徒が進学や就職を機に、町外へ出ていってしまいます。

そんな中、青翔高は2023年「地域みらい留学」をスタートしました。全国各地の公立高校に進学できる取り組みへの参画。これは生徒数の確保と交流人口の創出をねらったもので、玄海町の地域資源を活かしたカリキュラムを実践しています。農作物の収穫体験や地域で行われるイベントへの参加、まちづくりのワークショップなどを通して、高校生と地域の新しい関係性が生まれはじめました。

これまで玄海町役場は、県立である青翔高に対して、積極的な連携ができていませんでした。どこにでもある垣根が、このまちにもあったのです。しかし、県立だからといって役場が何もしないのではなくて、まちを一緒に盛り上げていくチームとして、役場だからできることがあるはずです。例えば、企業と高校をつなぐことで、町内で就職する高校生を増やすなど。高校と地域と役場が連携することで、高校生がまちの産業や仕事に触れ、町民と交流するチャンスを創出していく。そうした体験を経て、玄海町の魅力に気づいてもらいたい。やがて、その魅力が町内外の大勢の人に届けられるように。

こうして、玄海町で三者連携コンソーシアムの設立が決まりました。立場が異なる三者のまとめ役の運営マネージャーとして、先入観なく携わることのできる地域おこし協力隊が適任となり、今回の募集へと至るわけです。

〔まとめ・玄海町の三者連携コンソーシアムとは〕
高校・地域・役場が関わりの機会を持ち、高校生と地域住民や事業者が連携して地域活動を一緒に行ったり、地元の仕事を高校生に教えたり、卒業後に町内で就職できる環境を整えることによって、町の日常に高校生が溶け込み、相互に助け合い応援しあえる組織。地域を代表して「一般社団法人玄海町みんなの地域商社」にコアメンバーとして参画していただく予定です。

唐津青翔高校の先生たち。あたたかく生徒たちを見守っています!
玄海町みんなの地域商社の皆さん。とても仲良く明るい雰囲気です!

コンソーシアム運営マネージャー(見習い)の仕事

① コンソーシアムの管理・運営
メインの仕事は、コンソーシアムの管理・運営です。具体的には、目的や参加者が異なる複数の会議をセッティングし、実施にあたって資料など必要な準備を整えます。会議では進行役を務めたり議事録を作成したりしながら、議論や合意形成をサポートしてください。前提として、今回の地域おこし協力隊は「見習い」からスタートします。コンソーシアムの運営は、玄海町が初めて取り組む新しい仕事。勉強しながらコツコツがんばっていける人なら、経験がなくても構いません。はじめは職員と一緒に管理・運営していきます。加えて、玄海町では3年間をかけて隊員の方が成長できる環境を用意しているので、安心してください。

〔会議の種類〕
・事務局ミーティング(月2回)の管理・運営
(参加者:役場、高校の担当主任・事務長、地域商社マネージャー、教育委員会の指導主事など)

・役員会ミーティング(年3回)の準備・運営
(参加者:副町長、教育長、商社代表理事、校長など)

・課内ミーティング(月1回)の準備・運営
(参加者:担当課長、担当者など)

・担当者ミーティング(週1回)の準備・運営
(参加者:担当者)

② 地域の方々との交流
コンソーシアムにおける協働活動に関わるメンバーを取材し、プロフィールシート(名簿)をSNS上にて作成します。(月2回)

※2年目以降の頻度は適宜相談して決めます。
・「私のまちの○○さん」のような形で、SNS(Instagramを想定)で発信。
・高校生や新たにコンソーシアムに関わるコアな人たちが地域活動をする際の情報源にします。
・2年目以降は、コンソーシアムに関わってもらえそうな人を紹介する、などが考えられます。

③ 情報発信(スポット)
・高校生の活動内容や協働活動の様子を発信
SNS(月1回)広報誌(年4回)

④ 事務作業
報告書作成、月報作成など

高校生たちの声に耳を傾けることも大切です。
地域あっての協力隊。皆さんに笑顔を届けたいですね。

成長のために① \ 協働コーディネーターによる伴走支援があります /

〔協働コーディネーターとは〕
玄海町が青翔高と連携して実施中の「地域と高校の魅力化」に携わっている、プロのコーディネーターさんです。

定期的にミーティングを行いますので、仕事の進め方や困りごとなどを相談できます。資料作成や議事録作成など、運営業務に必要なスキルも習得可能です。1年目は協働コーディネーターの指導やサポートを受けながら管理・運営業務を進めていき、2年目から少しずつ主体的に実施していきましょう。

成長のために② \ 研修や視察に行けます/

スキルアップのため研修に参加したり事例の視察に行ったり。例えば、社会教育士を目指したい方は積極的に応援します。
いきなり知らないまちに来て、企業や団体の役員が参加する会議を取りまとめるのは、とても難しいこと。でも、まずは「見習い」ですから、気負わずにトライしてみてください。

3年間のイメージ

○1 日の流れ
8:30~12:00 出勤、朝礼、担当職員との打ち合わせ、関係者との連絡・調整 など
12:00 昼休憩
13:00~16:00 町内の関係者を訪問・打ち合わせ(高校、地域商社など)、プロフィールシート作成のための発掘・取材
16:00 役場で事務作業、報告書作成 など
16:30 退勤

○1 週間の流れ
(月曜日)担当者との週1ミーティング、関係者への連絡、関係者訪問
(火曜日)外部サポーターとのミーティング、関係者訪問
(水曜日)資料作成・印刷
(木曜日)事務局ミーティング
(金曜日)議事録まとめ・共有

○3 年間の流れ
1年目 協働コーディネーターのサポートを受けながら、見習いとして取り組む
2年目 継続してサポートを受けながら、主体的に取り組む
3年目 主体として運営する、後任のサポート、定住・自立の準備

○退任後のイメージ
個人事業主として独立し、コーディネーター業務を継続(もし希望される場合は、コンソーシアムを法人化し、事務局を担っていただくなどの可能性もあり)

担当職員より

今回の募集を担当する玄海町企画商工課・岩下さんと岡本さんに、仕事内容についてこっそり聞きました。

Q.コンソーシアム運営マネージャー(見習い)は、玄海町の新しい取り組みに関わる重要人物のようですね。応募される方に伝えたい、この仕事の魅力はありますか?
A.仕事は、せかせかと慌てることはないです。玄海町では事例がない新規事業のため、いい意味でプレッシャーがあまりないと思うので、ゆっくりと成長してもらえたら。3年間、隊員さんなりのペースで歩いてもらえると思います。少しずつ自立はしていってほしいですけども。(岩下さん)
A.今回、地域の人たちと交流して、プロフィールシート(名簿)を作成するという業務が活動に含まれています。私も町のことをもっと知る必要があるし、また自分の顔を知ってもらって、つながりを持つことが、隊員さんにも私にも大事で。いろんな人とつながって、そこから何かが広がっていく可能性があるというのが、この仕事の強みだと思います。(岡本さん)

Q.それでは、応募を考えている方へメッセージをお願いします。
A.玄海町には、魚も肉も野菜も米も全部揃っています。一緒においしいものを食べて楽しく働きましょう!(岩下さん)
A.夏はひまわり、秋はコスモスというように、町に季節の花が咲いていて綺麗なんですよ。ぜひ一緒に、玄海町のきれいな景色を見に行きましょう!(岡本さん)

玄海町には魚も肉も野菜も米も!すべて地元産でいただける贅沢。
昔ながらの美味しいパン屋さんも。何度行っても飽きなさそう!

暮らしのこと

玄海町は、なんといってもロケーションが抜群です。仮屋湾の美しい海岸や入江と、浜野浦の棚田から眺める夕日。田舎と言えば田舎ですが、唐津市(佐賀県No.2の人口)の中心部へ車で約20分のアクセスですから、生活の利便性と自然環境が程よいバランスのまちとも言えるのではないでしょうか。そして、担当職員の岩下さんが言われるように、食べ物が本当に豊かな土地。真鯛やサザエなどの魚介類はもちろん、「さがほのか」や「いちごさん」など多様な品種が揃うイチゴも特産品です。さらに、肉は「佐賀牛」で米は「棚田米」とくれば、一度は訪れたくなる方も多いはず。誰かに自慢できるまちであることは確かです。

\ 玄海町役場周辺のお役立ち情報 /

まずはスーパー「まいづるナイン」。食料・日用品の入手には困りません。唐津へ向かうバスも発着しているので、使い勝手のいい立地でもあります。毎日食べたい地元のパン屋さん「カウベルンムカイ」もおすすめ。穏やかな田園を望む、外観も内装もかわいいお店には、焼きたてのパンがずらり並びます。パンだけではなく、ケーキもつくってくれるので、地域の方々に重宝されている人気店。担当職員の岩下さんや岡本さんも御用達です。

\ やっぱり車は必需品? /

勤務中は、公用車を使用できます。私生活ではどうかと言いますと、バスは路線も本数も限りがあるため、玄海町の暮らしを楽しむなら、自家用車があると利便性が向上するのではないでしょうか。

\ 移住者の受け入れについて /

多方面からアクセスしやすい土地柄もあり、玄海町の人々は町外からやってくる人に慣れています。とくに変わった慣習もないようですので、安心してください。それに、玄海町では、これまでにも地域おこし協力隊を受け入れてきました。現在も、活動内容の異なる先輩が2人活躍しています。着任したら、ぜひ会いに行ってみてくださいね。

高校と地域と役場をつないで対話の場をつくる「コンソーシアム運営マネージャー(見習い)」は、玄海町の未来を考えて生まれた、新しい仕事です。もし、興味を持たれたら気軽に応募してみてください。佐賀県玄海町でお待ちしています。

町内を走るバスに乗ればお買い物も便利。
地域商社が運営するお土産屋さんには地元の魅力が満載!(右の女性は現役地域おこし協力隊員の橘高さん)


募集要項

■募集人員
1名

■勤務地 
玄海町役場

■勤務体系 
会計年度任用職員(パートタイム)

■勤務時間・休暇 
週5日、週35時間 ※土日勤務の可能性あり
(有給休暇)町の規定により付与

■報酬
月額251,187円 (昇給あり)
賞与あり(期末・勤勉手当あり)

リンク

◎応募用入力フォーム
https://logoform.jp/form/bH8z/795662
◎玄海町ホームページ
https://www.town.genkai.lg.jp/
◎JOIN(移住・交流推進機構)ホームページ
https://www.iju-join.jp/cgi-bin/recruit.php/9/detail/63917

\ オンライン説明会&交流会 /

12/14に開催しました。

アーカイブ動画はこちら↓↓


第1部 トークイベント(目安19:00~19:30)
地域みらい留学と教育魅力化コンソーシアムについて
・司会:門脇享平さん(合同会社NOWA代表)
・ゲスト:田中りえさん(一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム 共創基盤事業 マネージャー)、岩下司さん(玄海町役場 企画商工課 コンソーシアム事務局担当)


第2部 説明会(目安19:30~20:00)
玄海町の紹介と地域おこし協力隊の業務内容について
・司会:久野裕子さん(一般社団法人佐賀県地域おこし協力隊ネットワーク)
・ゲスト:岩下司さん、岡本幸さん(玄海町役場 企画商工課 コンソーシアム事務局担当)

玄海町ってこんなところ!

佐賀県玄海町は、佐賀県の北西部に位置し、人口は約4,900人ののどかな田園風景や美しい海岸線で彩られた小さな町です。
低い山が波状的に起伏する上場台地では、稲作、玉ねぎやみかん、いちごなどの農作物のほか、人口を上回る数の牛を肥育するほど畜産業も盛んで、佐賀牛として出荷しています。西には玄界灘に面していることから、昔から漁業も営まれ、波が穏やかな湾内では鯛やはまち、カキなどの養殖を行っています。町の産業は第一次産業が主となりますが、北部には玄海原子力発電所があり第三次産業も盛んです。
春は、町花であるさくらが町のいたるところで咲き、ゴールデンウィークの時期には各地で田植えが行われ、“恋人の聖地”に認定される「浜野浦の棚田」は海に面して広がっていることから、夕日が海面と水田を茜色に染める幻想的な景色は観光スポットとなっています。夏から秋にかけては稲刈りや頭上に上がる花火を寝ころびながら見れる花火大会、冬は棚田を彩るペットボタルなど四季折々のまちの姿を楽しむことができます。

関連リンク

移住スカウトサービス SMOUT掲載記事

募集詳細(自治体のWebサイトに移動します。)

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