こんにちは!佐賀県鹿島市企画財政課の石橋と木原です。
今回、鹿島市では2名の地域おこし協力隊を募集することになりました。
仕事内容は、鹿島のいろいろな産業の仕事を体験して、その様子を地域の若者や高校生たちに届けることです。鹿島にはこんな仕事があって、こんな人たちが思いを持って働いている。特徴ある仕事の数々とその魅力を、たっぷり五感で味わってから動画にして伝える。それが、協力隊の方にお願いしたい仕事です。
甘くておいしい鹿島みかん、情緒ある白壁の町並みに連なる酒蔵、有明海の干潟など、他にはない資源と景色が揃っている鹿島で、一緒に働きませんか?
若者たちに鹿島の「良さ」を知ってほしい!仕事体験とは?
バラエティあふれる地域おこし協力隊業務のなかでも、とくに多い「情報発信」。そのほとんどは地域の外へ向けて行われます。ところが、今回鹿島市が募集するのは、地域の中へ発信する内容のものです。なぜでしょう?皆さん、ワケを聞いてください!実は…。
近年、鹿島市では転出数が転入数を上回る「転出超過」の状態が続いています。統計データを分析すると、市内に住んでいる高校生たちの多くが、卒業後に転出していることがわかりました。やはり進学や就職が主な理由なのですが、転出するとなかなか戻ってきてくれません。そこに鹿島市は着目しました。ひょっとすると、地域のユニークでおもしろい仕事を知らないまま出ていってしまっているのでは?実際に働いている人とつながって、リアルな鹿島をもっと知ってほしい!って考えたんです。
たとえ転出することになっても、たくさんの鹿島の人や仕事を知っていたら「鹿島に帰りたい!」「いつか鹿島で働こう!」という気持ちが強まるのではないでしょうか。地元を誇れるようになるし、よその人に自慢できるようになります。すると、鹿島を知らない人にも鹿島に興味を持ってもらえるはずです。まずはUターン。願わくばIターンも。
そうして生まれたのが、今回の「かしま仕事体験リポーターズ」です。
*˗ˏˋ\ 鹿島ならではの仕事体験 /ˎˊ˗*
ここで、着任されたら体験してほしい仕事と、いま働いている人たちを少し紹介します。
<体験候補1>
■蕎麦づくり
ご夫婦で蕎麦の栽培に取り組み、蕎麦粉スイーツを商品化している奥正好さん。福岡から移住してきた先輩移住者です。
「1人で広大な敷地をどうにかすることはできないから、ビジネス的な成功例をつくって、次の人を呼び込んでいきたい」
蕎麦づくりの醍醐味や、景色を守りたい人の心を伝えてください!
<体験候補2>
■鹿島みかんの収穫
地域のベテラン農家・木原力人さんは、優しいナイスミドル。冬に獲れるみかんと、春に獲れる特別な品種「南津海(なつみ)」も育てています。
「収穫は9月から12月。食べに来んしゃい。南津海は5月ね。平均糖度14だから格別よ」
鹿島みかんのおいしさと、農家さんの仕事と情熱を伝えてください!
<体験候補3>
■酒蔵通りガイド
鹿島市の肥前浜宿(ひぜんはましゅく)は、江戸時代から酒造りが続いている歴史を持つエリア。ここでまちなみガイドを務める藤井ちづるさんは、移住者の一人。
「初めて酒蔵通りを歩いた時わくわくしたんですよね。案内する時は、もう一度その時の気持ちを振り返って、相手の視点に立つことを大切にしています」
訪れる旅行者と交流しながら、まちのわくわくを伝えてください!
<体験候補4>
■海苔の養殖
佐賀といえば海苔。ご主人を手伝いながら、たくさんの商品開発に取り組んでいる「のりのりシスターズ」こと松本理絵さん。不作の年も、アイデアで活路を開いています。
「色落ちした海苔を“ゴールド海苔”として売り出し中。ふりかけをつくったり、いろいろチャレンジしています」
海苔の奥深さと、漁師さんの強さやひたむきさを伝えてください!
*˗ˏˋ\ 動画をつくって、高校生へ届けよう /ˎˊ˗*
「かしま仕事体験リポーターズ」の仕事は、体験して終わりじゃありません。動画にまとめて、それを高校生たちがいる学校に届けるところまでが役割です。
そう聞いて、「体を張って体験するだけじゃなくて動画も・・・大変そうだな」と思う方もいるかもしれません。でも大丈夫です。プロがつくるテレビ番組やプロモーション動画のような高い技術は求めていません。カットの切り貼りができて、テロップやBGMが入れられたらOKです。全く未経験の場合でも、基礎的なスキルを学ぶための研修に参加できます。だいたい15分から30分くらいのリポート動画をイメージしています。
届け先の高校は、佐賀県立鹿島高校です。旧鹿島鍋島藩の鹿島城跡につくられていて、城門だった名残の「赤門」がシンボル(実は私たちの母校でもあります)。この鹿島高校の空き教室で、つくった動画の上映会をやってほしいなと考えています。生徒たちはもちろん、仕事体験でお世話になった人たちも呼んで、映像と体験の感想を交えたお話し会ができたらと思っています。
今回の募集は2名採用を予定していますので、一人で背負いこむことはありません。お互いが得意を活かして、協力しながら活動してくださいね。
活動イメージとスケジュール、この活動のメリットなど
*˗ˏˋ\ こんな風に活動していきます /ˎˊ˗*
仕事体験と上映会までのペースは、2か月を1セットでイメージしています。
𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 2か月(9週間)活動イメージ(例)𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
-仕事体験の準備、企画検討、事前準備など:2週間
-仕事体験:2週間
-編集作業、追加撮影など:3週間
-関係者による内容チェック、修正など:1週間
-鹿島高校での上映会(準備、本番):1週間
𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 着任1年目のスケジュール例(4月着任の場合)𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
4月 関係者へのあいさつ回り
5~6月 動画制作研修
7~8月 仕事体験(干潟体験)
9~10月 仕事体験(酒蔵通りガイド体験)
11~12月 仕事体験(みかん収穫体験)
1~2月 仕事体験(海苔養殖体験)
3月 1年間の活動の報告会
いずれも、あくまで一例です。1年目は、とくに地域の方とたくさん会って仲良くなりましょう!そうした出会いの中から、2年目以降に体験してみたい仕事が見つかるかもしれません。
活動拠点は、鹿島市役所です。動画の編集作業に集中したい時は、鹿島高校の空き教室も使用できます。もちろん、仕事体験の際は受け入れ先での活動になります。いずれも事前にしっかり話し合って、一緒に活動計画を作成しましょう!
■この仕事のメリット
・いろんな仕事がわかる、できる
・人脈がものすごく広がる
・鹿島に詳しくなれる
・やりたいことが見つかる(かもしれない)
・動画がつくれる
・若い人と交流できる未来にわくわくできる
■この仕事に向いている人
・バイタリティーがある
・未経験の事が楽しいと思える
・楽しさを人に伝えられる
・チームで仕事を進められる
※あくまでイメージです。「かしま仕事体験リポーターズ」は、今回初めて誕生する仕事なので、どのような方がフィットするのか未知数な部分があります。あまり捉われすぎず、気軽に応募・お問い合せくださいね。
担当者からのメッセージ&募集要項
*˗ˏˋ\ 担当者の、これだけは言わせて! /ˎˊ˗*
石橋)私は鹿島市の出身ですが、関西の大学に進学し、就職先は本社が大阪で配属されたのは山口県でした。営業職で数字に追われる日々が辛くなって、逃げ帰るように地元へ戻ってきました(笑)。ですから、地元を離れて暮らす人の気持ちがとても分かります。協力隊の方は、知らない土地で暮らして未経験の仕事をする。当然、しんどいですよね。着任されてギャップを感じることもあるかもしれませんけど、そういう時は「最近どぎゃんですか(どうですか)?」って尋ねますので、話を聞かせてください。
木原)プロサッカー選手を目指した後、鹿島市役所に勤めて23年。税務、商工観光、福祉、農業委員会、そして企画財政課と、いろいろな部署で働いてきました。ポリシーは「できないと分かっていても、できるようにもっていく」です(笑)できないのは知識の無さなんですよね。他の部署に聞いたり、制度を学んだりして、なんとかアイデアを出す。なんでも最初の段階でボツにせず、検討するようにしていますので、協力隊の方も相談してくださいね。今回の募集企画は、思いきって地域に入ってもらえる内容になっていますので、ぜひ職員も知らないことを深堀りして、発信してほしいなと考えています。
*˗ˏˋ\ 募集要項 /ˎˊ˗*
■募集対象
(1)地域おこし協力隊の地域要件に準じて三大都市圏及び三大都市圏以外の政令指定都市(ただし、条件不利地域を除く)などから生活の拠点を鹿島市に移し、住民票を異動させた者
(2)普通自動車免許を有している者(AT限定可)
(3)パソコンの基本的な操作(ワード、エクセル、メール等)ができる者
(4)地方公務員法第16条の欠格事項に該当しない者
■募集人員 2人
■勤務地 基本、鹿島市役所(企画財政課)で朝礼を行う。活動内容によって、仕事体験の受け入れ先で勤務
■勤務時間
1日当たり7時間勤務:午前8時30分~午後4時30分(休憩は正午~午後1時)
週5日:月曜日~金曜日 を基本とします。
※活動内容により休日や時間外勤務もあります。
■任用形態・期間
(1)鹿島市の会計年度任用職員として鹿島市長が任用(採用)します。
(2)任用の開始時期は任用内定者協議のうえ決定し、任期は採用年度の年度末(3月31日)までとします。その後は市が認めた場合は、任用期間を最長3年まで延長します。
(3)市が協力隊員としてふさわしくないと判断した場合には、任用期間中であってもその職を免ずることができるものとします。
■給与
月額17万6246円 (別途、期末手当と家賃補助の支給あり)
■待遇・福利厚生
(1)社会保険(共済組合、厚生年金)、雇用保険に加入します。
※自己負担があります。
(2)年次有給休暇は、市の規定に準じます。
(3)活動に使用するパソコンは、市が貸与します。
(4)活動に使用する車両は、公用車を使用することができます。
※ただし、活動以外での使用はできません。
(5)活動に必要な消耗品等は、予算の範囲内で市が提供します。
(6)研修への参加に係る旅費及び負担金は、予算の範囲内で市が負担します。
■応募申込方法
応募申込書を郵送またはE-mailで提出してください。詳細の確認および応募申込書のダウンロードは下記URLからお願いします。
https://www.city.saga-kashima.lg.jp/main/30834.html
※応募したい方はまずこのページの「興味ある」または「応募したい」ボタンを押してください!
■申込受付期間
令和5年10月27日~令和5年12月3日
■審査方法
①第一次選考(書類選考)
選考結果は、合格者にのみ12月中旬頃郵送で通知します。
②第二次選考(現地面接) 1月中旬頃予定
第一次選考合格者を対象に、鹿島市役所にて面接を行います。
鹿島市に対する理解を深めていただくことを目的に、1泊2日の日程で実施します。
予定
1日目 市内主要施設、住居などの案内(担当者が同行します)
2日目 鹿島市役所での面接
なお、第二次選考に係る現地までの交通費は応募者の個人負担となります。
鹿島市役所 企画財政課企画係が紹介する鹿島市ってこんなところ!
佐賀県の西南部、有明海と多良岳山脈に囲まれた自然豊かな町です。主な特産品は、日本酒、鹿島みかん、海苔など。歴史的な町並みの酒蔵通りや祐徳稲荷神社には多くの観光客が訪れ、干潟あそびを楽しむイベント「ガタリンピック」も毎年にぎわいを見せています。大切に受け継がれた伝承芸能が市内各地に残り、鹿島市は人々の営みの歴史とともに発展を遂げてきました。現在、約2万8000人が暮らしています。