皆様、はじめまして!
大町町健康・子育て支援課の橋冨と申します。
この度、2名の地域おこし協力隊を募集することになりました。どんな仕事かというと、未就学児を対象とした子育てサークルなどを通して、保護者の皆さんが安心して子育てを楽しむためにどんな支援が必要なのか、"パパ・ママの声を集めて届ける"仕事です。
大町町では政策として子育て支援の充実を掲げています。私たち行政職員だけでは拾えない0歳~6歳までの未就学児の保護者の皆さんの子育てに対する本音を集めて届けてもらうことで、これからの充実した子育て支援につなげていきたいと考えています。
子どもや子育てに関することに関わった仕事をしたい、地域の人に寄り添った仕事をしたい、という方ならば保育士などの資格がなくても大歓迎です! もちろん、資格をお持ちの方にもその力を発揮してもらうことができる仕事でもあります。ぜひ、私たちと一緒に大町町の子育て支援を盛り上げていただきたいです。それでは、詳しい仕事内容をご紹介してまいりましょう!
本当に求められている子育て支援を! 子育てエンジョイサポーターが求められている理由
今回のミッションは、大町町に暮らしながら、子どもと触れ合い、未就学児の子育てに関わる保護者の声を集めて届けてもらうことです。大町町は多子世帯(子どもが3人以上の世帯)が多く、担当の私(橋冨)自身も5人の子どもがいます。どうして大町に多子世帯が多いのかを考えてみると、小さな町らしく横のつながりがあり、自分たちだけで子どもを育てるのではなく、両親や親せき、近所の皆さんなど地域全体での支えがあるからなのでは? と考えています。大町町の役場内も子どもの頃からの顔なじみが多くあたたかい雰囲気です。課長や係長とも役職名ではなく「さん」付けで呼び合っている姿に町外の方からは驚かれます。
一方で、地域での支えがあるとはいえ、定年も延び、おじいちゃん、おばあちゃん世代も仕事を持っていたり、高齢になり子どもを預かる余力がなくなったり、時にはパートナーの両親にちょっとしたことで「子どもを預かって欲しい」と言いづらかったり・・・そんなことも時には皆さんありますよね。私自身にもそんな経験がありました。
子育て中のお父さんやお母さんたちは、仕事と育児に追われ、自分の時間がなかなか持てません。髪を切りに美容室へ行くのも一苦労です。そんなとき、一体どんな行政サービスがあったら嬉しいでしょうか? 「安心して子どもを預けられる場所があったらいいな」、「子どもたちを安心して遊ばせておける遊び場が欲しいな」、「パパも子育てに参加しやすくなる保護者教室があったらいいな」など、パパ・ママには色んな願いがあるのではないでしょうか?
また、町外から移住し子育てをしている人も大町町にはたくさんいます。遠くからの移住だけでなく、職場が近かったり、パートナーの実家の近くだったりなど、様々なご縁があり大町で暮らしてくれています。パートナーの実家だったとしても自分にとっては縁もゆかりもなければ、時には子育てという大きな仕事を1人で抱え込むこともあると思います。横のつながりを持っていないまま子育てをしている。そんな時に、一体どんな支援が必要なのでしょうか? 気軽に参加できる子育てサークルや保護者教室をきっかけに横のつながりを持つことができたり、乳児検診のタイミングで相談できる機会があったらいいのか? 家にこもりがちになってしまうときにはどんなサポートがあったらいいのか? そっとしておいた方が良いのか?
人それぞれ異なる子育て環境がある中で、出来るだけ多くの声を集めて、本当に求められているサポートを行いたい。それが、私たちが望む"顔の見える子育て支援"です。
大町で生まれ育ち、子育てをしている人にも、町外から大町町へ転入し、子育てをしている人にも、「大町で子育てしてよかった!」と言ってもらえるような子育てしたくなる町・大町を私たちは目指しています。
そのために、子育てエンジョイサポーター(地域おこし協力隊)として移住をしてくださる皆さんには私たちでは拾いきれない声を、町外から来たからこそわかる視点で集めて欲しいと思っています。
子育てエンジョイサポーターの仕事の全容はこちら!
\ 活動の軸 /
①保護者と仲良くなる・子どもたちと触れ合う
②保護者からの子育て支援のニーズを集める
③集めた声を大町町に共有する
\ 活動の基礎 /
④担当課内での定期ミーティング
(⑤災害時の避難所のサポート)
それぞれの詳しいイメージを紹介します。
【①保護者と仲良くなる・子どもと触れ合う】
保護者の皆さんからの声を集めるためには、保護者や子育て支援活動を行う方たちと信頼関係を築くことが欠かせないと考えています。なので、特に最初の1年間はいろんな活動を通して、まずは保護者の皆さんと仲良くなることを大切にして欲しいです。
とはいえ、難しいことではなく、たとえば、子育てサークルのお手伝いや乳児検診の手伝い、イベントの企画などを通して保護者の皆さんや地域の方たちとの接点を増やしてください。また、この仕事の魅力の1つは子どもと触れ合う機会がたくさんあることです!保護者の皆さんだけでなく、子どもたちともたくさん出会って仲良くなって欲しいです。
・子育てサークルについて・・・大町町が主催しているサークルが月に1回、先輩隊員の方が主催してくれているサークルが月に2回と現状合わせて月に3回開催されています。
・乳児検診・・・乳児検診は大町町に暮らすすべての子育て世帯の保護者の方に出会える貴重な機会です。大町町は小さな町なので、0歳~6歳までの子どもの人数も各年齢だいたい40名前後と把握しやすいです。
【②保護者からの子育て支援のニーズを集める】
①であげたような、活動の中からも自然と保護者の皆さんの声が集まると思いますが、他にもアンケートを実施してみたり、保育園のお手伝いに行ってみたりと、模索しながらニーズを集めてもらいたいです。どんな風にニーズを集めるかぜひ提案してください。また、2年目以降は集めた声を元に、できそうなことを選びいくつか試しに実践することもお願いできたら嬉しいです。
【③集めた声(子育て支援のニーズ)を大町町に共有する】
週に1度の担当課内での定期ミーティングでの共有はもちろん、集めた声を大町町役場内や関係者、町長にも届けてもらいたいと考えています。年に1度、活動状況と集めた声を報告する会を開催予定です。2年目からは年に1度、活動レポートの作成もお願いしたいです。活動レポートは、論文のような堅苦しいものでなく、集めてもらった声がわかりやすい形になっていればOKなので、気負わないでもらえたら嬉しいです。中身は一緒に相談しながら考えましょう。
<①~③で想定される具体的な活動のイメージ>
・既存の子育てサークルの手伝い
・乳児検診の手伝い
・自発的な子育てサークル、保護者教室、イベントなどの企画運営
(保護者教室の例)お父さんのための子育てレッスン!、おじいちゃんおばあちゃんのための今の子育て、離乳食の作り方などなど。
・大町町立の保育園のお手伝い
・アンケート調査の実施、集計
・集めた声の中から出来そうなことを選び、試してみる
・年に1度の活動報告会
・2年目以降から年に1度の集めた声(子育て支援のニーズ)の報告レポートの作成 など。
【④担当課内での定期ミーティング】
週に1度定期的なミーティングを開催予定です。集めた声の共有はもちろん、活動状況の共有、大町町で楽しく暮らしていけているかの確認などをこまめに話せたらと思っています。お互いに本当に忙しいときにはパスすることもあるかもしれないですが、相談しながら進めましょう!
【⑤災害時の避難サポート】
ミッションとは関係ないですが、大町町役場の会計年度任用職員を含むすべての職員が必ず順番に担当する仕事になります。子育てエンジョイサポーター(地域おこし協力隊)として活動してもらいますが、大町町役場の職員として、台風や豪雨、地震などの際に避難所が設置された場合には一緒にサポートをお願いします。
大町町は令和元年と3年の2回、豪雨の被害を受けています。その際にも現在着任4年目の先輩隊員さんたちにも活躍してもらっています。(先輩隊員は、新型コロナウイルス感染症の活動への影響を踏まえ、協力隊の任期を延長中です。)
活動の軸となる①~③を中心に、基礎となる④、⑤を合わせ、相談しながら活動をすすめてもらいたいです。やってもらいたいことはもちろんたくさんあるのですが、大町町の雰囲気自体があたたかくゆるやかなので、焦ったり無理をせずに相談しながら活動してもらいたいです。そして、何よりも隊員として活動するあなたが、大町町で楽しく暮らしていくれたらと考えています。
たくさんのご応募お待ちしております! 募集要件について
大町町に生まれ、育ち、嫁ぎ、子育てをしながら、役場の窓口業務をこなせば、いつしか町民の方から「あなたがいると安心するわ」と言われるようになりました。顔を合わせて安心できる、それは小さな町の大きな財産ではないでしょうか。地域には地域の子育てがあると思っています。ぜひ、大町町で子どもと触れ合いながら本当にニーズのある子育て支援を一緒につくっていきましょう!
皆様のご応募・お問い合わせをお待ちしております!
【募集要件】
■募集人員
2名(性別は問いません)
■活動内容
①保護者と仲良くなる
②保護者からの子育て支援のニーズを集める
③集めた声を大町町に届ける(共有する)
④担当課内での定期ミーティング
(⑤災害時の避難所のサポート)
■待遇・福利厚生
① 心身ともに健康で誠実に勤務ができる方
② 子どもが好きで、子育て支援に関心がある方
③ 普通自動車運転免許を所持している方
④ 一般的なパソコンの操作ができる方
⑤ 地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当しない方
⑥ 次の掲げる要件のいずれかを満たし、生活の拠点を大町町に移し、大町町へ住民票を異動させることができる方
※総務省「地域おこし協力隊」のWEBページに掲載されている「特別交付税措置に係る地域要件確認表」における地域要件に該当すること。
■勤務地
大町町役場内の子育て・健康課に在籍しますが、大町町内をフィールドとして様々な場所・様々な人と関わるために出張もあります。
■雇用形態・期間
・大町町地域おこし協力隊設置要綱に基づき町会計年度任用職員として職務を委嘱します。
・委嘱期間:令和5年4月中頃から令和6年3月31日まで
採用日は、採用決定日次第で調整可能ですのでご相談ください。
※2年目以降は年度単位の更新となり、最長で3年間となります。
※定住活動に力を入れたい場合には2年目以降の更新のタイミングで週4勤務(減額有)に契約を切り替えることが可能です。
■勤務条件等
(1)報酬等
〔1年目〕月額233,300円(賞与なし)
〔2~3年目〕月額○○円~233,300円(賞与なし、金額は勤務日数による)
(2)勤務日・勤務時間
〔1年目〕
・週5日 8:30~17:00(休憩12:00~13:00)
・活動内容により時間変更可能
・会計年度任用職員として、災害時の避難所当番があります。その際は時間外勤務手当を支給します。
〔2~3年目〕
・週4~5日 8:30~17:00(休憩12:00~13:00)
・定住活動等のため勤務日数の調整可能(要相談)
・活動内容により時間変更可能
・会計年度任用職員として、災害時の避難所当番があります。その際は時間外勤務手当を支給します。
(3)有給休暇 10日
(4)待遇・福利厚生
①住居は大町町で用意します。 (家賃は町で支払います。)
②社会保険(雇用、健康、厚生年金)
③健康診断
④活動に必要な車両は貸与します。
■申込受付期間
令和4年12月23日(金)から令和5年1月23日(月)17:00必着
■選考方法
(1)第1次選考【書類選考】
受付期間内に必着のこと。書類選考の上、結果を1月27日(金)以降に全員に文書で通知します。
〈提出書類〉
(ア)大町町「地域おこし協力隊」応募用紙
(イ)志望動機(400字程度)・自己PR(字数無制限)を任意の様式に記入
(ウ)住民票抄本(PDF可)
〈提出先〉〒849-2101佐賀県杵島郡大町町大字大町5017番地
大町町役場 子育て・健康課 子育て支援係
kaikeinenndo@town.omachi.saga.jp
(2)第2選考【面接】
第1次選考合格者については、面接による第2次選考を実施します。
面接予定日
2月23日(木・祝)24日(金)の両日
面接場所
大町町役場庁舎
※応募に係る経費(書類申請費用及び面接時の交通費など)はすべて応募者の負担となります。ただし、第2次選考に掛かる宿泊費等については予算の範囲内で一部助成します。
※選考の経過及び結果についての問い合わせには応じられませんのであらかじめご了承ください。
■問い合わせ先
〒849-2101
佐賀県杵島郡大町町大字大町5017番地
大町町役場
子育て・健康課 子育て支援係(担当:橋冨)
■その他
本町までの交通費及び引っ越し費用、住居の建物火災保険料、生活備品、光熱水費、その他の経費はご負担いただきます。
大町町役場 健康・子育て支援課 橋冨が紹介する大町町ってこんなところ!
佐賀県の真ん中に位置する大町町。 どこにでも行きやすく便利なのが特徴です。田舎といえば田舎。でも「ド」は付きません。最近は大型スーパーも開業し、ますます暮らしやすくなりました。
大町町ならではの子育て環境と言えるのが、九州初の小中一貫校「聖学園」です。ここでは、ほとんどの子どもが保育園から一緒に過ごしています。保護者同士がずっと知っているから話しやすく、縦割りで交流をするので、学年の壁もありません。もちろん、合わない人もいると思います。実際、中学から県立中学を目指す子どももいますし、そこは選択肢があっていいんじゃないかなと思っています。
大町の子どもたちは、明らかな非行に走っている子を見たことがないくらい、平和です。よその地域が荒れている時代も「大町は平和だね」って言われました。学校へ行かない子のおうちに友達みんなで迎えに行った、などと温かいエピソードも聞こえてくるくらいです。令和元年と令和3年の豪雨災害の時でも、子どもたちは元気でした。「救護ボートに乗れて楽しかった!」と無邪気なコメントが届いています。